この本は、1997年刊『ハッピーバースデー 命かがやく瞬間』に加筆・修正をし発行されたものです。
私は小さい頃本を読む習慣がなく、基本的に外で遊ぶか漫画を読むことくらいしかしてきませんでした。
中学2年生の夏休みの読書感想文の宿題でこの本に出会い、この本がきっかけで本を読むことの大切さを知りました。
あらすじ
「あすかなんて生まなきゃよかったなあ」という静代(母)は、自分の思い通りに成長した長男「直人」と比べ妹のあすかは出来が悪くひどい言葉や態度であすか(娘)を傷づけとうとうあすかは声が出なくなってしまいます。
しかし、あすかは祖父母や周りの友人のおかげで段々と自分に自信を持つことができ「力強い人」に成長していきます。
一方、あすかを苦しめていた静代は職場の若い上司なつきに自分の姿を見透かされていき、自分自身の弱さに気づかされていく愛に飢え愛に彷徨う親子の物語です。
第1章
「生まれてこなきゃよかったな」と兄に言われるところから始まります。
11歳の誕生日の日に母が自分の誕生日を忘れていると思いたくない上に、兄にも攻撃的な一言を言われ胸が痛むあすかはその痛みを消すために自分の喉を指でつまむことが癖になってしまいます。
ある日学校で担任の橋本先生があすかの声が出ない異変に気づき、あすかのつらい気持ちを受け止めてあげますが、
その時あすかは『幸せを知っていますか』とスケッチブックに書きます。11歳にしてそんな気持ちが出ることがありますでしょうか。私はすでに涙が溢れました。
ある日、橋本先生の一言で直人はあすかの声が出ない原因が家族の愛情であることに気づきます。
そんな直人は自分にも責任を感じ、あすかを祖父母のところへ行くように段取りをしてくれます。
第2章
第2章では、あすかの感情や気づきがメインに描かれています。
あすかは静代の実家である宇都宮の祖父母のもとへ行き、祖父母の話から静代には姉がいた事を知ります。また傷ついた小さな心を暖かい心を持った祖父母が受け止めてくれている事に気づき安心します。
暮らしの中で祖父はあすかへたくさんの言葉をかけることであすかはたくさんの「気づき」を得て成長していきます。
『 相手を信じること、許すことは、自分を大事にすることでもあるんだぞ』
第3章
第3章では、成長したあすかと未だ自分の弱さに気づかない静代が描かれています。
父の転勤に伴い、あすかも家族のもとへ帰る事になった。
あすかは新しい学校へ行く事になりますが、そのクラスではいじめがあり担任の黒沢は見て見ぬふりのめんどくさいことはごめんタイプ。そんな状況のクラスであすかは影響力のある存在に成長していました。
さらにはいじめを題材として授業参観をしたいと自ら校長に持ちかけます。
しかし一方、母静代は未だにみせかけの鎧を身に纏っていることを上司であるなつきに見透かされ、とうとう「自分の内側を見ることのできないの弱さがぷんぷん匂う」と言われてしまう。
第4章
この章では、過去の自分との別れや変化、人との別れが描かれています。
母の思い通りに成長していた直人が学校を退学し自分の人生を歩みたいと変わることへの挑戦をする。このことを理由に静代は仕事を辞めようとするが「人のせいに」にしていることをなつきに指摘された事により留まります。このように静代にも少しずつ変化が現れているのではないでしょうか。
第5章
静代はなつきやあすかの行動 言動から過去の記憶と自分を照らし合わせながら「自分の内側の弱さが原因だった」ことに気づかされていきます。
そしてあすかは・・・・
長くなりましたが
是非とも皆さんに一度は読んでほしい作品です。(漫画版もあるみたいです)
子供を持たない人であっても、自分の弱さに気づくき変わっていくことがすごく大切だと思いましたし、あすかのような声が出ないようにまでなる子供に気づいてあげれない社会なんてこの世にあってはいけないと思います。
人の気持ちがわかるそんな暖かい毎日が迎えれたらいいですね・・・
皆さんには、日々過ごしていく中で家族や友人、同僚、先輩、後輩など多くの人と関わっていると思いますし、その形態は人それぞれ。決まった形なんてなく、自分たちで作っていくものと私は思っています。

このあとたまたまあいみょんの「裸の心」を聞いたら沁みました
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